雷ナウキャストを用いて,広範囲の雷活動にともなうVHF帯電磁ノイズ変動特性の評価を行いました.まず,雷活動度1以上が観測された日のVHF帯受信電力と雷活動度を比較しました.雷活動度の上昇に伴いVHF帯受信電力が上昇することを示しました.また,各雷活動度となる時間帯において,VHF帯受信電力がどの程度の割合で上昇するのかを相補累積分布関数にて調査しました.雷活動度が大きいほど高い受信電力が高確率で観測されることが確認できました.
韓国から到来するオーバーリーチ伝搬により,日本で利用しているVHF帯(特にラジオ放送波)が干渉を受けることがあります.
気象条件が関係しているとして,オーバーリーチ伝搬による干渉を予測するため,様々な観点からオーバーリーチ伝搬と気象の関連性を研究しています.